Some call it "After 5 drinks" but in Japan they use a combination of Japanese and English to create a new word 'Nominication.Ueno sensei introduces this Japanese cultural topic that probably has many international equivalents. Read, listen and learn Japanese from this Japanese teacher blog.

「飲みニケーション」の再評価
A reevaluation of 'Nominication'

ueno

By UENO Akari

beer

飲みニケーション」という言葉を聞いたことがありますか。「飲みニケーション」は、お酒を飲んだり居酒屋などへ行ったりすることを意味 する「飲み」と「コミュニケーション(communication)」から成る造語です。 特に仕事仲間や取引先と一緒にお酒を飲む際に使われ、「飲みニケーション」によって人間関係が円満になったり、より親密になったりする 働きがあると言われていました。

90年代以降は日本社会の個人主義的な風潮などから、「飲みニケーション」は無駄だ、面倒くさいものだ、と考える人も多くなったそうです。飲み会で聞く「上司の愚痴・武勇伝」、 「他人の悪口・うわさ」が嫌だという若者を中心に、飲み会の参加率も下がっていきました。

ところが、最近「飲みニケーション」を再評価する動きがあると聞きました。希薄になっ た人間関係を「飲みニケーション」で親密にしようと、社内の飲み会に補助金を出す企業も出てきました。

先日レッスンで「飲みニケーション」の話をしたところ、「飲みニケーションはスムーズなコミュニケーションをする上で役に立ちますが、言わないほうがいいことを 言ってしまう可能性があります。」と言った方がいました。わたしも同じ意見です。

みなさん、「飲みニケーション」の際は、“ほろ酔い” 程度にしておきましょうね!

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「飲 (の)みニケーション」の再評価(さいひょうか)

飲(の)みニケーション」という言葉(ことば)を聞(き)いたことがあります か。「飲(の)みニケーション」は、お酒(さけ)を飲(の)んだり居酒屋(いざかや)などへ行(い)ったりすることを意味(いみ)する「飲(の)み」と「コミュニケーション(communication)」から成(な)る造語(ぞうご)です。特(とく)に仕事仲間(しごと なかま)や取引先(とりひきさき)と一緒(いっしょ)にお酒(さけ)を飲(の)む 際(さい)に使(つか)われ、「飲(の)みニケーション」によって人間関係(にんげんかんけい)が円満(えんまん)に なったり、より親密(しんみつ)になったりする働(はたら)きがあると言(い)わ れていました。

90年代以降(ねんだいいこう)は日本社会(にほんしゃかい)の個人主義的(こじんしゅぎてき)な風潮(ふうちょう)などから、「飲(の)みニケーション」は無駄(むだ)だ、面倒(めんどう)くさいものだ、と考(かんが)える人(ひと)も多(おお)くなったそうです。飲(の)み会 (かい)で聞(き)く「上司(じょうし)の愚痴(ぐち)・武勇伝(ぶゆうでん)」、 「他人(たにん)の悪口(わるぐち)・うわさ」が嫌(いや)だという若者(わかも の)を中心(ちゅうしん)に、飲(の)み会(かい)の参加率(さんかりつ)も下 (さ)がっていきました。

ところが、最近(さいきん)「飲(の)みニケーション」を再評価(さいひょうか) する動(うご)きがあると聞(き)きました。希薄(きはく)になった人間関係(にんげんかんけ い)を「飲(の)みニケーション」で親密(しんみつ)にしようと、社内(しゃな い)の飲(の)み会(かい)に補助金(ほじょきん)を出(だ)す企業(きぎょう) も出(で)てきました。

先日(せんじつ)レッスンで「飲(の)みニケーション」の話(はなし)をしたところ、「飲(の)みニケーションはスムーズなコミュニケーションをする上(うえ)で 役(やく)に立(た)ちますが、言(い)わないほうがいいことを言(い)ってしまう可能性(かのうせい)があります。」と言(い)った方(かた)がいました。わたしも同(おな)じ意見(いけん)です。

みなさん、「飲(の)みニケーション」の際(さい)は、“ほ ろ酔(よ)い”程度(ていど)にしておきましょうね!

A reevaluation of 'Nominication'

Have you heard of the word 'Nominication' ? 'Nominication' is a phrase coined by joining the Japanese word for drinking (Nomi) and the English word Communication and it means going for drinks or going to a Japanese pub. It is especially used to describe going out for drinks with co-workers and clients, and some say that 'Nominication' helps to create more harmonious and intimate human relationships as well.

From the 1990s, as Japanese society began to veer towards a trend of individualism, more and more people began to see 'Nominication' as a waste of time and troublesome. Focussing on younger people, who said they hated "listening to their bosses' complaints and battle stories" or "listening to other people's complaints and gossip", the proportion of those attending after-five drinking events gradually began to decrease.

However recently I have heard that there is an ongoing movement to reappraise 'Nominication' . There are some companies that have started to subsidize in-company drinking parties in an effort to make inter-personal relationships, that have become too shallow, more intimate.

The other day while discussing 'Nominication' during a class, one student mentioned that, ''Nominication' is really useful to smooth out communication but there is the possibility of blurting out things that you really shouldn't say'. I agree with this opinion.

When you are out doing 'Nominication' , please take care to just remain only slightly intoxicated !

飲(の)みニケーション communicating while drinking

再評価(さいひょうか) re-evaluation; to reappraise

造語(ぞうご) coined word

円満(えんまん)に harmoniously; peacefully

風潮(ふうちょう) tide of the times; trend; tendency

愚痴(ぐち) complaint

武勇伝(ぶゆうでん) tales of one’s heroic exploits

希薄(きはく)[な/だ] thin; shallow

ほろ酔(よ)い slight intoxication; being tipsy